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家づくりコラム
COLUMN
❑ 2025年省エネ基準適合義務化って? ❑
こんにちは、営業の大石です。
みなさんは、「2025年省エネ基準適合義務化」って知っていますか?
2020年10月、当時の菅首相が行った「カーボンニュートラル実現宣言」を受けて、2050年までのカーボンニュートラル、脱炭素社会の実現に向けてさまざまな施策が行われています。
そもそも、カーボンニュートラルとは、二酸化炭素(CO2)などの温室効果ガスを全体としてゼロにすることを目指すものです。
本来なら温室効果ガスを排出しない社会を目指したいところですが、これは実際では不可能といってよいため、排出量と吸収量(もしくは除去量)の量を均衡に保ち、差し引きゼロにすることを指します。
そんな脱炭素社会に向けて、10月から住宅の省エネ性能の認定基準も変更されました。
これまでオフィスビルなど一部の建物が対象とされていましたが、2025年度以降は、住宅を含む全ての新築の建物が断熱材の厚さや窓の構造などの基準を満たすことが求められるようになります。
2030年には義務化の基準がZEH基準レベルへ引上げられる予定であり、建築物分野での省エネ対策が加速しています。
★省エネ基準とは?
まず、省エネ基準(省エネルギー基準)とは、住宅などの省エネルギー性能を測る基準として国が制定した基準です。
この基準に関して2つの指標が対象となります。
建物が暑さ寒さをどれだけしのげるか
これは、建物の外壁、屋根、窓など、外気と接するところがどれだけ熱を通さないか、また、壁の中の隙間を徹底的に無くしているかどうか、という事に関する基準です。
外皮性能基準といわれ、日本列島を8区分に分け、それぞれ基準値以下であることが求められています。
一次エネルギー消費量をどれだけ抑えられるか
暖房や冷房、食事作りなど、生活に必要な電気やガスのエネルギー使用をどれだけ抑えているかという事が基準です。
* 一次エネルギー消費量とは冷暖房や換気、照明、給湯、家電など設備のエネルギー消費量から、自宅にある、太陽光発電などのエネルギーを作る機器で、作った発電量を差し引いて算出される基準です。自宅に太陽光発電パネルを設けて、発電した電力を自宅での電力使用に充てる事で、電力会社から購入する電力が少なくて済む家は、「一次消費エネルギー」の低い家です。
★進化し続ける省エネ基準
省エネ基準は、最初は昭和55年(1980年)に制定された後、住宅建材やエアコン性能など技術の進歩により、それにあわせて省エネ基準も見直し、強化が続けられてきました。
平成25年(2013年)には建物の外壁や窓など外皮の断熱性能に加えて、建物全体の省エネ性能を評価する「一次エネルギー消費量基準」が導入されました。
さらに、平成28年(2016年)には建築物省エネ法(建築物のエネルギー消費性能の向上に関する法律)が新しく制定されたことで、この法律に基づく基準が施行されています。
そして、2025年にクリアする事が義務化される省エネ基準は平成11年基準で作られた基準で、省エネルギー対策等級については、当時最高等級であった「等級4」をクリアする事が義務付けられます。
また、一次エネルギー消費量基準も一定の基準以下の建物となることが義務付けられます。
地球環境のためだけでなく住む人にとっても省エネ住宅はメリットがたくさん!
断熱性能が高く外気の影響を受けにくいため、冷暖房費を抑えることができるうえ、家の中の温度差がなくなるので一般住宅でよくある「キッチンの足元が冷える」「トイレや廊下、お風呂が寒い」といったお悩みも解決できます。
さらに、省エネ住宅を推進するために補助金などの誘導策が数多く実施されています。
これから新築住宅を検討している方にとって必須となる省エネ対策。
2025年までは省エネ基準に適合していなくてもOK!ではなく、この先の人生を長く快適に住み続けられるよう、地球環境や家計、健康にも優しい省エネ住宅の計画を進めませんか?
もちろん豊洋がご提供する建物は、既にこの基準をクリアしていますので、制度や補助金のことなどわからない事は、お気軽にご相談ください。
松江市で注文住宅・新築は豊洋におまかせください!!